【2024年】シロアリ予防対策は本当に必要?費用や自分でやる方法、被害にあいやすい家など徹底解説
「急にシロアリのことが不安になったけど何をしたらいいかわからない」
「シロアリ予防対策をしたいけどどうしたらいいかわからない」
本記事はこんな方に向けてシロアリの特性から考える、様々な予防対策の方法や注意点やシロアリ対策はいつ行うべきかなど、日本で木造住宅に住む方全てに知っておいてもらいたいポイントを網羅的に解説しています。
シロアリ予防対策はなぜ必要か?
木材がどれほど弱くなってしまうかが良くわかります。
特にからの被害実態や、被害材のモロさは必見。
公益社団法人 日本しろあり対策協会が制作した4分動画です。
木材がどれほど弱くなってしまうかが良くわかります。
特にからの被害実態や、被害材のモロさは必見。
公益社団法人 日本しろあり対策協会が制作した4分動画です。
シロアリ予防対策はなぜ必要かは、大きく分けると3つの理由があります。
- ① シロアリの主食が木材だから
- ② 家の資産価値を下げ地震に弱くなるから
- ③ シロアリ被害には火災保険などが適用されないから
それぞれもう少し詳しく説明します。
① シロアリの主食が木材だから
シロアリの主食が他の生物であれば、そもそもシロアリ被害は発生しません。
シロアリの主食が木材であること、そして日本家屋がほぼ木材で造られていること、この2つが合わさってしまい古来より住宅のシロアリ被害が絶えることがありません。
山や林の朽ち木を食べてくれている分には益虫なのですが、こと家の近くまで来ているとなれば途端に最も忌避すべき害虫となります。
②家の資産価値を下げ、地震に弱くなるから
住宅はおよそ個人が持ちうる最大の資産です。
その資産たる住宅の土台がシロアリの食い荒らされ、スカスカになっているとなればその住宅の価値は最早ほぼゼロと言っても過言ではありません。
相当な耐震補強がなされていない限り、中古住宅としての再販は不可能です。
また土台の木材がシロアリに食い荒らされスカスカとなっている所に大きな地震が発生した場合は、当然耐震性が圧倒的に低くなっていますので土台がもろくも崩れていくことになります。
自分の資産を守り、自分や家族の命を守るためにもシロアリの予防対策は必ずするべきものなのです。
②シロアリ被害には火災保険などが適用されないから
住宅の被害に対してかなり広範囲にカバーしてくれている火災保険ですが、あくまで火災及び自然災害によって発生した被害が対象となるので、シロアリ被害については保険の対象外となります。
タンスなど木製の家財がシロアリ被害にあった場合も家財保険は適用されません。
シロアリ被害が発生してしまったら、全て自己負担で改修をするしかありません。
シロアリ予防対策が必要な家はどんな家?
実は全ての家がシロアリ予防が必要な家なのですが、もう少し細かく見ていきましょう。
①新築から5年経った家
新築時には防腐措置の類としてシロアリ対策が建築基準法で義務付けられています。
木造の外壁のうち、鉄鋼モルタル塗その他軸組が腐りやすい構造である部分の下地には、防水紙その他これに類するものを使用しないければならない。
2 構造耐力上主要な部分である柱、筋かい及び土台のうち、地面から一メートル以内の部分には、有効な防腐措置を講ずるとともに、必要に応じて、しろありその他の虫による害を防ぐための措置を講じなければならない。
この時処置される防蟻剤の有効期限が5年なので、5年ごとにシロアリ予防対策を行うのが推奨されています。
②前回防蟻処理から5年経った家
上の新築時と同じではありますが、前回の防蟻処理から5年経った家も同じく、シロアリ予防対策が必要な家になります。
公益社団法人しろあり対策協会が防蟻剤の認定を行っているのですが、協会の考えとして5年を超えて長期間有効な薬剤や環境によくないと考えており、そのため認定する薬剤の有効期限が5年となっていると公表しています。
薬剤の効果は徐々に落ちていきますので、5年経ったとたんにシロアリ被害にあうという事ではもちろんありませんが、改めての対策を考えるべきタイミングといえます。
③RC(鉄筋コンクリート造)・SRC(鉄骨造)の家
旭化成のヘーベルハウスや大成パルコンなど一般的な木造ではなく、マンションのような作りの一戸建てがあります。
これらの家ならシロアリ対策が必要ないのかというと残念ながらそうではありません。現に旭化成の子会社のリフォーム会社からは防蟻処理の案内が普通にあります。
まずシロアリはコンクリートも噛み砕けてしまいます。
コンクリート自体を食べる訳ではないのですがその先にある木材めがけて進みます。
そしてどんな家も木材が全く使われてないという事はなく、床や扉など至る所に木材が存在します。
それらが餌食になるのです。
RCだからSRCだから平気と高をくくっている方が多いため、定期的な防蟻処理を怠る結果、惨憺たる状況になってしまう方が多いのが特徴です。
シロアリ被害を予防するために点検・チェックするべき場所
自分の家がシロアリ被害にあっていないかチェック・点検するべき場所をご紹介します。
①シロアリ点検はとにかく床下
そもそもシロアリはどこからやってくるのか?
それは土の中からです。
空から飛んできていきなり家に入ってきたりする訳ではありません。
自宅敷地内の土の中からやってきます。
つまり土に近いところが危険地帯となります。
そして土に近いところと言えば、やはり床下という事になります。
点検口などから床下に潜って点検する必要があります。
②シロアリは玄関も好物
土に近いところという定義で実は床下よりも土に近い部分が一戸建てにはあります。
それが玄関です。
玄関の外はすぐ建物外なので、土に近いということはわかると思いますが、玄関までのアプローチが階段状になっている家などは大丈夫かというと全くそんなことはありません。
そのタイルなどの下は、コンクリート価格が高いという事もあり、土の場合が通常です。
その土の中を通って、玄関に使われてる木材部分まで到達して食べていってしまうのです。
③家の外回り
シロアリがいきなり自宅の床下、建物付近の土までいきなり到達することはありません。
敷地内のどこかに飛来、到達し、そこから建物付近までにじり寄ってきます。
自宅建物の外回りに、そもそもシロアリが生息していないか。
シロアリが好みそうな環境になっていないかのチェック・点検をすることが重要です。
シロアリ被害を予防するための点検・チェック方法
自分の家がシロアリ被害にあっていないかチェック・点検するべき場所とその方法をご紹介します。
①床下点検の方法
床下には照明がなく、高さもない這いつくばってしか移動ができない閉鎖空間ですので、閉所恐怖症の方は絶対に自分で点検に行くのはやめましょう。
土埃を吸わないためのマスク、這って進むので汚れてもよいつなぎのような服、ヘッドライトもしくは懐中電灯(スマホのライトは、カメラと同時起動ができないので、別にライトがあった方が良いと思います。)、木材を叩く固めのものが最低限必要な装備になります。
蟻道が基礎や木材にないか
シロアリは必ず土から床下へ移動してきます。
そして土と餌となる木材までの間を土や木材、シロアリの排せつ物や分泌物で固めたもので小さなドーム状の通路を作ってその中を移動します。
この蟻道が見つかってしまった場合は既にシロアリ被害にあってしまっている証拠になります。
ですのでまずは蟻道がどこにもないかどうかをくまなくチェックすることが床下調査の一番の目的になります。
木材を叩いて軽い音がしないか
シロアリに被害にあった木材は中を食べられてしまっていてスカスカになっているので、健常な木材と違い叩いた時の音が全く違います。
床下に蟻道が見当たらなくても別ルートで既に木部に侵入している可能性があるので、所々の木材を叩いて音で確認をしていきます。
漏水のあとはないか
シロアリはとにかくじめったとした暗い空間を好みます。
ですので濡れている木材というのはもう格好の餌食。
水漏れ箇所があった場合はまだシロアリ被害にあっていなかったとしても早急に水漏れの原因を突き止め対処してください。
②玄関周り点検の方法
玄関はタイルと木部の境目をチェックします。
新築時は一切の裂け目なく繋がっていたタイルと木部も、いつのまにかよく見てみるとひび割れが起きてしまっている箇所がたくさんあります。
その周辺に蟻道がないかどうか。
蟻道まではいかなくても土のような蟻道のかけらのような付着物がないかどうかのチェックをします。
そして木部自体を叩いたり触ったりして、違和感を感じないか確認します。
③外周り点検の方法
外回りの点検方法も他と同じで蟻道ができていないかのチェックをします。
蟻道がなかったとしても、さらに周辺を確認し、シロアリが生息していないかを確認します。チェックすべきはやはり木部ですので、敷地内に廃材などが落ちていたら要注意です。
ベタ基礎(床下は全部コンクリート)なのになぜシロアリ被害?
床下に土がなく、全部コンクリートで覆われているベタ基礎なんだからシロアリ被害にあうなんて、シロアリ業者が売上上げるために誇張してるだけではないかと仰る方がいます。
確かに完全密室の分厚いコンクリートで覆われたベタ基礎であれば、シロアリは多少のコンクリートは噛み砕くといっても、おそらくシロアリ被害には合わないと思います。
ただ残念ながらベタ基礎でもシロアリ被害が絶えないのは、シロアリの侵入可能な経路がいくつか存在するからです。
シロアリの侵入経路①水抜き穴
基礎を作っている最中に雨が振ったりした時に排水ができないと困るので、水抜き穴というその名の通り排水用の穴をあけておきます。
この水抜き穴を、施工途中でふさぐ工務店とふさがない工務店がまずあります。
これはどちらが良い悪いではなく、ふさいだ方がシロアリ等の侵入はしにくくなりますし、ふさいでいなければ床下浸水が起きた時に排水が可能になります。
ただふさいであった場合でも、そこは一体となったコンクリートではないので非常に脆弱な部分であるという事なので、この水抜き穴からシロアリの侵入は非常に多いです。
シロアリの侵入経路②セパレート金具
ベタ基礎は一体打ちという工法を除けば(シェア5%ほど)、実はひと繋ぎのコンクリートではなく、床面のベース部分と立ち上がり部分のコンクリートは別々の工程で作られるため2つのコンクリートが重なっている状態になっています。
当然このつなぎ目部分には微細ながら隙間があるので、侵入経路となるのですが、さらにそこに立ち上げ部分のコンクリートを作る時の型枠をとめるためのセパレート金具が残っている、もしくは引き抜かれて穴が空いているということがあります。
このセパレート金具がある箇所からのシロアリの侵入は極めて多く、重要対策地点となります。
シロアリの侵入経路③配管
ベタ基礎にはトイレや水道などの配管を通す穴があけられています。
ここはシロアリにとって格好の侵入経路となります。
シロアリの侵入経路④コンクリートの亀裂(クラック)
地震大国の日本。
頑丈なベタ基礎も、頻回に訪れる地震などにより常にストレスが与えられていて、徐々にわずかな幅ではありますがクラック(亀裂)が入ってきます。
この亀裂が0.6mm~0.7mmあるとシロアリはそこを起点に周囲を食い破りながら侵入できると言われています。
シロアリ被害にあいやすい家の特徴
シロアリは暗く湿った土の中を好みます。
つまり暗くて、湿度が高い環境を好みます。
そして主食は木です。
①布基礎の一戸建て
今や建物の底一面を鉄筋コンクリートで支えるベタ基礎が主流となっていますが、布基礎という面ではなく線で建物を支える基礎工法があります。
かつては布基礎が主流でしたが、品確法ができた2000年以降はベタ基礎が主流となっています。
ベタ基礎と違い、床下部分が地面になっていたり、防湿コンクリートを敷設してあったとしてもベタ基礎と比べると、薄さやそのつなぎ目などがあるため、シロアリ被害にあいやすい家といえます。
②基礎断熱を施してる一戸建て
基礎部分に断熱を施す、最近拡がりつつある基礎断熱工法ですが、基礎部分も住宅内部とみなす基礎断熱は断熱という点ではもちろん非常に優れています。
しかしことシロアリについてだけ考えると、非常に被害にあいやすい家になります。
基礎断熱には基礎外断熱と基礎内断熱があるのですが、どちらも分厚い発泡スチロールのような断熱材を基礎に貼り付けることになります。
③システムバス(ユニットバス)ではなく昔ながらの浴室の家
今現在の主流であるシステムバス(ユニットバス)は浴室を構成する各部材をあらかじめ工場で製造し、現場で組み立てますので、部材がほぼ一体化しているため、現場で1から作り上げる在来工法に比べて水漏れの恐れが圧倒的に低いのが特徴です。
つまり、逆に在来工法の浴室はどうしても経年劣化などにより、どこかしらに必ず多少の水漏れが起きてしまいます。
その水漏れが躯体全体を脅かすほどの量でなかったとしても、シロアリにとっては貴重な環境提供となってしまいます。
④敷地内に切株や廃材など木が多い家
シロアリは本来は森の地中に棲み、倒木などを食べ、分解する役割を持っています。
その本来の棲み処と同じような環境が自宅敷地内に存在する場合、当然シロアリが棲みついてる可能性が高くなります。
自分でシロアリを予防する方法
定期的な予防対策は専門業者に任せるしかありませんが、普段から自分で心がけておくことでシロアリ予防をより万全にすることはできます。
①エサになる木材を置かない
とにかくシロアリの主食は木です。特に水を含んだ廃材などは大好物です。
かといって敷地内に植栽を植えないというのも極端な話ですので、伐採した枝などをそのまま放置しないことをまずは心がけるようにしてください。
②床下の換気を妨げない
とにかくシロアリは暗くて湿った場所を好みます。
床下の暗さは如何ともしがたいですが、ベタ基礎であれば基礎パッキンで家全周の換気ができるようになっています。
そして基礎パッキンから雨水が入りこまないように、水切りという金物が家の全周に取り付けられています。
この付近に物を置いたりしてふさいでしまうと、換気が悪くなってしまいますので、確認するようにしてください。
③水漏れを起こさない
いくら換気をよくしても、どこかで水漏れが起きていては追いつきません。
浴室と洗面室、トイレ、キッチンなど水を使う場所の周囲で水漏れリスクがないかの確認をお願いします。
特に在来工法の浴室の場合は、水漏れは起きるものという前提でいた方が良いと思います。
シロアリ予防に適した時期
1年のうちで適したシロアリ予防に適した時期は?
まず1年のうちで、どこかの時期がシロアリ予防対策に適しているかという事はありません。
暖かい時期の方がシロアリは活発になりますが、あくまで予防対策ですので関係ありません。
また専門業者によるシロアリ予防工事もメインは床下での作業になりますので、雨天でも行うことができますので、そういう意味で特段季節は関係ありません。
シロアリ予防をに適したタイミングは?
現在日本で使用されている防蟻剤(シロアリ予防ための薬)は日本シロアリ対策協会が薬剤認定を行っており、その保証年数は5年となっています。
新築時から5年おきに、シロアリ予防対策を行うことがベストタイミングといえます。
前回使用された防蟻剤が5年きっかりに効き目がなくなる訳ではないので、5年を過ぎた途端にシロアリ被害に合うという事ではありませんが、効き目が徐々に落ちてくるのは間違いないので、5年を目途に行うのを心がけておけば、自宅が悲惨な目に合う事を防ぐことができようになります。
シロアリ予防・対策のよくある勘違い
勘違い①シロアリが発生したら駆除
シロアリはもちろん発生したら、一秒でも早く駆除しなければなりません。
しかしシロアリが発生したら駆除ではもう遅いのです。
シロアリが発生した事に気づいた時というのは間違いなく、既にシロアリ被害には合ってしまっています。
シロアリ被害にあった家は、土台から木材を食われてスカスカになってしまっているので、いくらシロアリを駆除したところでその木材を補強、もしくは取替をしなければならないほど耐震性が著しく弱くなっていますので、もう時すでに遅しなのです。
シロアリ駆除ではなく、シロアリ予防が重要なのです。
勘違い②ベタ基礎だから大丈夫
この件については既に上で書いていますので詳細は省きますが、非常に勘違いをして予防対策を怠ってしまい、被害にあってから相談いただく方が非常に多く、もっと啓蒙を強くしなければならないと感じています。
勘違い③ヒバやヒノキだから大丈夫
檜(ヒノキ)や檜葉(ヒバ)は含まれている成分から、他の木材に比べてシロアリ被害に合いにくいことは立証されています。
ただ残念ながら被害に合いにくいだけで、全く被害に合わない訳ではなく、ヒノキもヒバもしっかりとシロアリに食われてしまう事も同じく立証されています。
決して油断せずにシロアリ予防対策(防蟻)を怠らないようにしてください。
新築時にしかできないシロアリ予防・対策
①防蟻防湿シートに代える
布基礎の場合は必須ですが、ベタ基礎の場合も慣習的に基礎と地面の間に防湿シートを敷いています。
この防湿シートを、防蟻効果のある防湿シートに代えることが新築時にしかできない、最も効果的な対策だと思います。
床下のベタ基礎部分に防蟻剤での対策を通常は施しますが、そもそもベタ基礎の一番外側に防蟻用のシートが敷かれていれば二重にロックがかかることになります。
②ヒノキやヒバを使用する
上でヒノキやヒバは絶対ではないので油断をせずに、しっかりとシロアリ対策をと書きましたが、通常の木材よりは防蟻効果が高いのは間違いありません。
これもやはり新築時にしかできないシロアリ対策になります。
③管貫通部に厳重に対処する
とにかくシロアリの侵入経路を徹底的にふさぐ事が得策ですので、水道管などが基礎を貫通してる箇所の隙間を徹底的にふさぐ事です。
これは新築時にしかできない訳ではありませんが、新築時が一番施工しやすいので、自分でチェックして隙間があれば工務店に伝えてしっかり塞いでもらうようにして下さい。
④外基礎断熱はやめる
シロアリ被害の事だけを考えれば、内基礎断熱も推奨はしないのですが、外基礎断熱のシロアリ被害の合いやすさは尋常ではありません。
⑤床下を点検しやすくする
最後は床下を点検しやすくしておくことです。
床下へ入るための点検口を設けることはもちろんとして、入ることのできない箇所を作らないことが何より重要です。
外回りも基礎立ち上がり部分が物で隠れてしまうと蟻道ができかけていることに気付きにくくなってしまいます。
本格的なシロアリ防除・予防対策は専門業者へ
まだシロアリ被害が発生していない段階での、シロアリ予防・対策の作業は語弊を恐れずに言うと、ものすごく高い技術を必要とする訳ではないので、薬剤を仕入れて自分で行う事も不可能ではありません。
しかし、ただの一度も入ったことのない床下に入ること自体が、素人には大きな関門となります。
自分の家を長持ちさせる根幹のようなシロアリ対策は、無理をせず、無茶をせず専門業者に頼むことをオススメします。
シロアリ専門業者(防除・予防対策)の費用相場
家の広さや、状況によって金額は当然前後しますが、ベタ基礎でシロアリ被害を受けていない家の場合は、10万円前後。
布基礎の場合は15万前後が費用相場です。
シロアリ専門業者(駆除・予防対策)の費用相場
こちらも家の広さや、状況によって金額は当然前後しますが、ベタ基礎の場合は20万円前後、布基礎の場合は30万円前後が相場です。
しかしこれはあくまでシロアリを駆除し、今後の予防対策をする所までの費用相場です。
実際に被害にあった木材、床などの補強、修繕は別途追加費用がかかります。
とにかくシロアリ被害に合わないように、駆除依頼をしなくて済むように定期的な予防対策を怠らないようにしてください。
失敗しないシロアリ専門業者の探し方・選び方
シロアリ専門業者も千差万別です。
鉄則は1社だけでは判断しないこと。
その提示価格が相場価格と比べて適正範囲なのか1社だけでは素人には判断ができません。
まずは無料の床下調査をしてもらうのですが、その際の所作、自宅への配慮の仕方、調査結果の報告の方法や詳細さを確認してみてください。
シロアリ予防対策の大半は床下での作業で自分でその仕上がりをチェックすることはできません。
極端なことを言えば全く何もしていないものもやりましたと報告されてしまえばわからない可能性があります。
床下調査に来た方が、工事当日も作業者になるケースは非常に稀ではありますが、やはり一事が万事という言葉あるように、ある程度相関があります。
自分の目で信頼に足る業者だと判断する為にも、床下調査時になるべく観察することをオススメします。